「まだ置いときたい」から「もういらない」に。ラジオ体操カードと片づけのヒント

子どもと一緒に片づけをしていると、「いる」「いらない」の判断がころころ変わる場面に出会うことがあります。夏休みのラジオ体操カード、少し時間を置くことで子どもの気持ちが変わった瞬間があったので、その一コマをご紹介します。

「まだ置いときたい!」の気持ち

夏休みが終わった8月の終わり(岐阜市は8月末から学校が始まります)

ずっと玄関先にぶら下げてあったラジオ体操カードを手にとり、「もういらない?」と小4の次女に聞いてみました。

返ってきた答えは「まだ捨てないで。もう使わないけど、まだ置いときたい」。

すでにお盆前にラジオ体操は終了していたし、ハンコを押してもらったからといってナニってことはないこのカード。でも子どもにとってはちょっと頑張った証のような存在だろうな、と思います。

なので、そのカードは捨てずに、次女の手によってリビング横の子どもスペースにさりげなく飾られたのでした。

時間がたつと変わる気持ち

それから約2週間後の9月初旬、もう一度カードをどうするか、尋ねてみました。

「ラジオ体操カード、どうする?置いておきたいんだったら思い出ファイルに入れとく?」と聞いたところ…。

「あ、もういらなーい」と、あっさりゴミ箱にポイ。

ついこの間までは大事だったものも、たった2週間で気持ちが変わることがあるんだ、と展開の早い子ども心にビックリしました。

片づけは“時間を味方に”

片づけようと思うと「その場ですぐに決めなくちゃ」と思いがち。

でも、すぐに決断できなくても大丈夫です。しばらく置いておいてから見返すと、自然に「もういいかな」と手放せることもあります。

いったん置いておいたモノの存在を忘れてしまうと良くないですが、「改めてこれをどうするか確認する」ようにすれば、決められることが多いです。

思い出のモノは特に、1カ月後とか半年後に見返してみると気分が変わっていることも良くあります。

子どもにとっても大人にとっても、“時間を味方にする片づけ”はとても有効な方法ですね!


まとめ

モノへの気持ちは、時間とともに変わるもの。すぐに答えを出さなくても、見える場所に置いて「今の気持ち」をもう一度確認するだけで、片づけがぐっとスムーズになります。お子さんの気持ちの変化を見守りながら、一緒に片づけを楽しんでみてくださいね。

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