「きちんと」「ちゃんと」を手放しても、片づけはうまくいく

整理収納アドバイザーの学びを始めたころ、私はよく家族に「きちんと片づけて」「ちゃんと整理して」と言っていました。

でも、整理収納にハマって10年たった今、それらの言葉はあまり使わなくなりました。
今日は、私が『きちんと』『ちゃんと』を手放した理由を深堀りしてみたいと思います。

「きちんと」「ちゃんと」は、具体的じゃない

「きちんと片づけなさい」
「ちゃんと整理してね」

そう言われたとき、何をすればいいのかすぐ分かるのか?

「きちんと」って、どんなふうに?
「ちゃんと」って、どのくらい?
人によって基準が違いすぎて、結局漠然としているんですよね。

特に子どもに対しては、「何をどうすればいいのか」が具体的に伝わらないと、ただ怒られているように感じてしまいます。

これは親・子の片づけ(ファミ片)を学んだときにきづいたこと。

我が子との暮らしの中でも、片づけを促す際は「床に物がない状態にしようね」とか、「使った物を元の場所に戻そうね」など、具体的な行動をはっきり伝えることが大切だと感じています。

自分で言っていて、苦しくなる

「きちんと部屋を片づけなきゃ」
「ちゃんとやらなくちゃ」

自分に対してもそう思うこと、よくありました。
でも、だんだん違和感を感じるように。
もう十分がんばってる自分に(自分に甘い)、さらに追い込むような言葉をかけなくていいのでは、と。

仕事、家事、育児。
毎日いろんなことをこなしている中で片づけまで完璧にやろうとすると、どこかでしんどくなる。

「片づけ」が目的なのではない!

「快適な暮らし」を目指しているのに、しんどくなっちゃったら意味なし!

「これくらいでOK」を、自分にも、お客様にも、子どもにも

ストイックにがんばることが必要なときも、もちろんあります。
でも、片づけは「完璧」であることがゴールではないと、私は思っています。

むしろ「これくらいでOK」と思える心の余白があった方が、暮らしがスムーズに回る。
お客様にも、子どもにも、そして自分自身にも、「よくがんばってる!」「これくらいでOK!」と言える自分でありたい。

片づけは暮らしを快適にするための手段であって、目的じゃない
その人の暮らしに合った方法で、無理なく続けられることが一番。

だから、「きちんと」「ちゃんと」じゃなく「これくらいでOK」がいい。

私、自分のノートパソコンにこんな付箋を貼っています笑。

このくらいでOK‼

肩の力を抜いて、片づけを楽しみましょう!

岐阜市の整理収納アドバイザー 野田美紀